えりも町目黒漁港の東防波堤で3日午前11時40分ごろ、様似町の寺谷章(はじめ)さん(59)がウキフカセ釣りで今季初のサケを手にした。
寺谷さんの入釣は同10時ごろ。同防波堤先端から20mほど基部寄りの港内側に釣り座を構えた。ウキ下を1.5mほど取り、赤いタコベイトをかぶせたフカセバリ18号に塩エビ粉ソウダガツオを付け、20mほど投げて当たりを待った。
時間が時間だけにあまり期待はしていなかったというが、同10時半ごろに突然、ウキがスーッと真下に沈んでそのまま浮いて来なくなったそう。糸ふけを取って合わせると、手元に伝わる重量感はまさにサケのそれ。隣の人が差し出すタモに60cmの雌がすんなりと収まった。シーズン初期に釣れたサケだけに、うろこがぽろぽろと剥がれ落ちる魚体はフレッシュそのものだ。
当たりは後にも先にもこの一度きりだったが、寺谷さんは「昨年は全く釣れなかったので釣れて良かった。まさか2投目で釣れるとは思わなかったですが」と苦笑いを浮かべつつ、驚きと喜びを隠さなかった。ちなみに他の釣り人もウキフカセ釣りで1匹サケを釣っており、これからがぜん期待が持てる状況だ。
(本紙・坂井 宏彰)
■ワンポイント■
サケを釣った他の男性によると、早朝は魚影が濃く、ウキルアー釣りで何度かサケを掛けたそう。ただ全てばらしてしまったそうなので、早合わせせず、確実に食い込ませてからしっかり合わせたい。なお、目黒漁港は一部にえりも町猿留川のさけます河口規制が掛かるので入釣の際は十分注意を。