日高町門別漁港で秋の投げ釣りシーズンが始まった。はしりで数はまだ少ないが、10月26日は北防波堤でクロガシラとカジカが上がっていた。

 午前9時ごろ、釣りを楽しんでいたのは札幌市の寿磯釣り愛好会のメンバー6人。その中の1人、札幌市の松尾淳一さん(68)が39.5cmのクロガシラを1匹、石狩市の伊藤正春さん(80)が36cm、32cmのクロガシラ各1匹と31cmのカジカ1匹を上げていた。

 釣り開始は午前5時。北防波堤先端部寄りに釣り座を確保した2人は、松尾さんが赤ビーズ付きの自作胴突き流線13号2本バリ仕掛けにエサのイソメをセット。伊藤さんはパールビーズ付きの自作胴突きカレイバリ14号3本バリ仕掛けで、エサは塩イソメを使った。

 すると松尾さんに開始直後に当たりがあり、釣れたのが39.5cmのクロガシラで幸先のいいスタート。一方、伊藤さんは同7時ごろに36cmと32cmのクロガシラが立て続けに釣れた。31cmのカジカは同9時前、「仕掛けの回収中に食ってきた」と言い、喜んでいた。当日、リリースサイズのマツカワも1匹上がり放したという。時季的にマツカワもそろそろターゲットに加わりそうだ。
(札幌・三木田 久史)

良型クロガシラを釣った松尾さん(左)とクロガシラ、カジカを釣った伊藤さん