12月2日午前10時ごろ、水産会社から約100m南寄りの高さのある護岸上に4、5人が並んで投げザオを出していた。中でも「今日で釣りは3日目だ」と話す札幌市のベテランがいたので詳しく話を聞いた。
この男性は初日の11月30日午前11時から午後6時までサオを出し、コマイを約30匹ゲット。2日目の12月1日は午前8時から午後4時までに57匹を釣ったのだそう。これらキープしたコマイは25cm前後〜30cm超えの良型だけで、数多く釣れた20cm前後の小型はすべてリリースしたという。
サオは2出し。自作の仕掛けはハリのチモトにソフトビーズを付けた胴突き14号3本バリで、エサにエビ粉塩サンマや釣ったコマイの切り身を使用。特に後者は皮が固く、エサ持ちがいいので好んで使っているという。キャストは、潮位が低いときは80~100m、潮位が高いときは130mの遠投が良かったと話す。
遠征3日目だった取材日の2日は午前9時に釣りをスタートしたが取材時までに大型5、6匹しか釣れず、「今日はペースが良くない」と話したこの男性。しかし後日電話連絡したところ、「午後5時までにオオマイが30匹以上釣れたよ」と報告をもらった。結果的には3日連続で良型が2ケタ釣りとなり、コマイの累計釣果が3ケタに達した遠征は大成功となったようだ。
(本紙・金沢 賢治)
●ワンポイント
前述の札幌市の男性や標津漁港で出会った常連によると最近、夜釣りで20リットルほどのペール缶いっぱいコマイを釣った人もいたそう。 数を狙うなら、日中よりも夜の方が適しているようだ。