超スローリーリングでサケの初物を上げた北広島市の男性
車止めに腰掛けてリーリング

 苫前漁港のサケ釣りはこれまで不調続きだったが、9月15日はぽつぽつとヒットし上昇の兆しが見えた。

 午前10時半ごろ、西外護岸港内側で釣果聞いて回る最中、ウキルアー釣りをする北広島市の男性のロッドが弧を描いた。「来た!」と声を上げながらも丁寧に岸壁に上げたのは60cm台前半の雄。入釣から30分余りで手にした今季の初物だった。ルアーはブラックシェル50gのスプーンで、タコベイトはピンクの2号。ハリには塩ニンニクソウダガツオを付け、ウキ下を1.8m取っていた。3秒にリール1巻きの超スローリーリングにヒット。日中はこうしてねちねちと探るのが有効だそう。男性は「(フグやアカハラなどの)エサ取りが多いためエサは多めに用意する方がいい」と忠告した。

 同9時台にウキフカセ釣りで68cmの雄を釣った地元常連は、「最近は全体で1〜3匹の日が多かったが、今日は4、5匹とまずまず。(日中の)今でも跳ねやもじりが見えているのでまだ期待できそうだ」と意欲を燃やしていた。
(本紙・金沢 賢治)

■ワンポイント
 フグはタコベイトも食いちぎることがある。エサだけでなくタコベイトの予備も用意しておこう。