今シーズン、留萌沖のヒラメが例年に輪を掛けて好調だ。7月24日、午前便で出港した留萌港の本紙情報協力船、第2紀宝丸(上野友弘船長)で大漁劇があった。

 午前4時に港を出た同船。増毛沖の水深30㍍前後でバケ釣りを始めた。この辺りの海域では、バケは500㌘が標準的で、イエローやオレンジなど派手な暖色系に実績がある。が、最近は色は不問で、どんな物でも釣れるのだそう。乗船者は各自底から3〜5㍍上のタナでバケを振り、ヒラメが食い付くのを待ったが、この日は「待つ」必要などないほど序盤からヒットが連発した。当日は風も波も適度にある好条件で、船を流して同じポイントを攻めるたびに、ばたばたと40〜60㌢級のヒラメが上がったという。

 船長によると例年この時期は数が釣れ、船中60〜70匹が珍しくないが、それも乗船者の腕によるところが大きいそう。ただ最近の釣れ方は、長年遊漁船業を営む船長から見ても尋常ではないという。サイズに関しても今季は特筆すべき大物が出ており、毎年シーズンを通して80㌢超えがコンスタントに釣れるが、今季は90㌢クラスが2匹も上がっているのだとか。なにはともあれ今季、半端なく魚影の濃い同沖のヒラメは大チャンスなのは間違いない。
(本紙・平田 克仁)

今シーズンのヒラメは入れ物が足りなくな
るほどの絶好調
調子が良ければ船中60〜70匹が当たり前の
ように上がる