島牧村江ノ島海岸で18日、型の良いアメマスが姿を見せた。午前11時前、通称18番の駐車場に「今季自己記録が釣れたのでダービーの検量に出します」と話す札幌市の中西博明さん(67)がいた。海水を入れたビニール袋にキープしていたのは60cm、2.5kgを超す大型のアメマスだった。
中西さんが「赤灯」で釣り始めたのは、海岸に50人近くのアングラーがずらりと並んだ同7時ごろ。ロッドは10フィート6インチMHクラス。メインラインはPE1.2号でナイロンリーダーは20Lb。ルアーはサケ稚魚ゴールドのシンキングミノー14cmを選んだ。釣り場にいた常連の話では、サケ稚魚の盛期は例年3月からだが、中西さんは「少し時期は早いがサケ稚魚カラーを試してみたかった」という。
周辺のフライマンが続々とヒットを重ね、隣のフライマンが推定70cm級の大物を射止めてから1時間後の同10時ごろ、中西さんにようやく待望のバイトがくる。約50m投げ、着水後2回トゥイッチを入れると、ドンッと手元に衝撃が伝わると同時にリールハンドルを回す手が止まる。瞬間的に合わせると横に走り出したが、魚は案外素直に浮き上がった。重量こそあるが、しぶとさがないそのファイトですぐにアメマスだと分かったという中西さん。「サケ稚魚はこれからさらに良くなるはず。他にはイワシカラーのルアーも実績があるので用意するといい」と語った。
(本紙・金沢 賢治)