浜中町霧多布港でクロガシラがよく釣れている。1日は良型がコマイ交じりでよく釣れていた。

 北寄りの風が強く吹き、港内も波立っていた午後1時半前、第1船揚げ場前の突堤先端から20mほど基部寄りの場所で浜中町の男性が投げ釣りをしていた。声を掛けると開口一番、「型のいいクロガシラが釣れているよ」と上機嫌な答えが返ってきた。

 この男性の入釣は午前11時ごろ。9フィートMHクラスのルアーロッドに中型のスピニングリールのタックルを2セット用意。仕掛けは赤いビーズが付いた14号の遊動式2本バリで、エサは食いを重視して生のイソメを使用。北防波堤方向へ20mほどキャストした。飛距離を20mほどにとどめたのは経験上、その付近は海藻が生えており、魚の寄り着きがいいからだという。

 さびくと海藻が仕掛けに絡むため基本的に投げっぱなしで当たりを待った。すると釣り開始から5分もたたないうちに当たりがあり、20cmほどのコマイが釣れた。この1匹を皮切りに、その後はクロガシラも釣れてコンスタントに当たりがきた。小型主体だったコマイとは対照的にクロガシラは30cm超えが主体の良型ぞろいで、リリースサイズは皆無だった。
  
 男性は取材時までに27〜36cmのクロガシラを11匹と18〜20cmのコマイを10匹キープ。時間をかければ数はまだ伸びそうだった。
(本紙・坂井 宏彰)

霧多布港で釣れたクロガシラどれも30cm超えの良型だった