11日、函館市の亀田川河口海岸でサクラマスを1人で3匹上げる釣り人がいた。

 同市の小澤儀洋さん(46)さんは同7時ごろ、河口右海岸に入った。ロッドは10フィート8インチのMクラス。PE0.8号のメインラインに16Lbのナイロンリーダーをつないだ。ジグはフルハウスのマキシマ斬戯(ザンギ)35gのアカキンシャッド。昨年末から何度も周辺の釣り場を調査した際、300~400m沖でサクラマスの跳ねを何度も確認したことから、遠投性能に優れたジグを選んだ。

 ジグを100mほどキャストしてすぐにラインスラックを取り、着水の0.5秒後にリーリングを開始。意識したのはアクションの緩急で、1秒にハンドル1回転のスピードで数mジグを泳がせた後、スピードを半減。このアクションを繰り返した。

 すると10分後、潮目がくっきりと目視できた90m沖でファストリトリーブに切り替えた刹那、強いバイトが発生。上がったのは40cmというサイズの割に体高のあるサクラマスだった。さらに数分後、ルアーをパームスのジグ、ジオピック35gアカキンに替えると38cmが2匹ヒット。ヒットパターンは1匹目と酷似していたという。

 「函館湯川(ゆのかわ)漁港付近のサーフや有名所の大森浜など、亀田川河口海岸の周辺はポイントが豊富」と小澤さんは語る。混雑具合や跳ね、ベイトの有無など状況に応じてポイントを選ぶといいだろう。釣り場周辺は駐車スペースが少ないが私有地への迷惑駐車は厳禁だ。
(本紙・金沢 賢治)

ジオピック35gアカキンジグにヒットしたサクラマス
亀田川河口付近からは大森浜一帯が見渡せる