風もなく蒸し暑かった7月4日午後10時半ごろ、豊浦町大岸漁港の港内で夜釣りに興じる苫小牧市の佐々地清さん(76)がハモを3匹釣っていた。

佐々地さんが陣取っていたのは、「6月30日に60cm前後のハモを7匹釣った」という西護岸先端左角。好漁の再現をもくろみ、前週と同じく同7時ごろ、入釣した。6本のサオを広角に並べた佐々地さん。仕掛けは夜光チューブ付きウナギバリ13、14号の胴突き2本バリで、エサは生イソメや塩イソメを使用。キャストは約50mだった。

同8時過ぎ、ケミカルライトを付けたサオ先が小さく揺れ、仕掛けを上げて40cm弱の細身ハモをキャッチ。立て続けに同型が釣れたが、あくまで大物狙いの佐々地さんは2匹ともリリースした。ようやく納得のサイズが釣れたのは同8時40分ごろで、正面方向に投げたサオに59.5cmが掛かった。佐々地さんは「6月30日は午後11時台が最も釣れたので今日も期待したい」と意気込んだ。

佐々地いわく、取材日に釣り座を構えていたポイントはコンブ根があって根掛かりしやすく、ヒトデが多いが港内なのでしけに強いのが長所。外灯もあって足場が良く、安全に夜釣りが楽しめるという。ハモはこれからハイシーズンを迎えるが、噴火湾に面した釣り場では今季すでにシーズン盛期に引けを取らない釣果が上がっており、どこまで調子を上げるのか注目だ。
(本紙・金沢 賢治)

良型のハモを上げた佐々地さん