稚内港でサヨリが異例の大漁だ。12日午後3時過ぎ、北洋埠頭で地元の村山一さん(81)がウキ釣りで25〜30cmほどのサヨリを70匹ほど釣っていた。

入釣は午前9時過ぎで、先端岸壁左端から60mほど右に釣り座を構えた。小型の両管付きオモリに金バリの4号や5号の1本バリを結んだ仕掛けを使用。エサは0.5〜1cm角ほどに切ったイカやサバの切り身。ウキ下は1mほどで、魚を寄せるために米ぬかとアミエビ、粉末状集魚剤を混ぜたマキエも使用した。開始当初からサヨリがコンスタントに釣れ、特に同10時からの30分ほどは入れ食いだったそう。以降はややペースが落ちたが、その後も釣れ続けて前記の釣果になった。

村山さんによると釣果を伸ばす上で重要なのは、合わせのタイミングだという。遅れるとサヨリがエサを放してしまうので、ウキに少しでも変化があったら素早く合わせた方がいいという。同港でこれだけサヨリが釣れるのは非常に珍しく、いつまで釣れるかは見当がつかないため、1日でも早い釣行がお薦めだ。
(本紙・坂井 宏彰)

北洋埠頭でサヨリを大漁した村山さん