9月下旬にマイワシの巨大な群れが入った岩内港の第1埠頭左の船だまりだが、依然としてその大群はとどまり続けている。17日午前11時ごろ、船だまり右端にいた札幌市の男性が次々と釣り上げていた。
この男性は9時半過ぎ、釣り場に到着。釣り人はおらず不安を覚えたそうだが、岸壁際から4〜5m先のエリアにおびただしい数のマイワシの魚影を見つけたため、すぐに準備を済ませて釣り始めたという。
サオは4.2mの投げ釣り用。仕掛けは白皮5号8本バリサビキで、魚影が見えた海面下1~1.5mを狙った。魚影の濃いマイワシは1投目から釣れ順調なスタートを切ったものの、群れが散ったり集まったりとヒットは安定せず。
それでも概ね入れ食いとは言える状態で、2~4匹の同時ヒットが多発し取材時点で15cm前後を約140匹キープ。1匹ハリに掛かってもサオを上げずそのままにし、魚が付いたまま泳がせることで追い食いを促し、効率のいい釣りを展開したのが大漁に結びついた。
男性は「朝は神恵内でサケ釣りをしたが不発だった。マイワシはいいお土産になります」と好漁に目尻を下げた。マイワシは圧力鍋を用いた煮付けでおいしく賞味するそうだ。
(本紙・金沢 賢治)