長谷川さんがわずか2投目で上げた大型のヒラメ

 6月26日午後、前日までの大雨の影響で噴火湾は海が濁る悪条件に陥ったが、比較的濁りに強い長万部町静狩漁港で大型のヒラメが上がった。

 午後1時半、同港東防波堤先端を訪れると、いきなりルアーロッドを弓なりに曲げ、大物と格闘する釣り人の姿が目に飛び込んできた。船道へフィッシュヘッドのシャッド系ワームを投げ、わずか2投目でヒラメがヒットする幸運に恵まれたのは、家族で来港した喜茂別町の長谷川司さん(40)。当日早朝は豊浦町大岸漁港に入ったがノーヒットに終わり、日中に静狩漁港へやって来たという。無事タモでキャッチしたヒラメは59cmの大型だった。

 一部始終を間近で見ていた釣り人は「タイミングだよなあ」とぽつり。この人の話によれば、早朝は旬のヒラメがルアーに食い付くことを信じて大勢がロッドを振っていたそう。しかし誰1人として当たりはなく、1人、また1人と港を去っていったが、まったく期待できない日中に良型が上がったのだから、まさに「タイミングが合った」としか形容のしようがない幸運な1匹だった。
(苫小牧・長谷川 浩二)