対岸に函館の夜景を望む海洋センター前の岸壁
長万部町の男性がキープしていたマメイカ主体の釣果

 函館港でマメイカが上昇中。17日、海洋センター前岸壁の右端で2ケタ釣果が上がった。

 午後7時過ぎ、同センター前にイカ釣り師5、6人がいた。中でも長万部町の男性が胴長10cm前後のマメイカに同型のヤリイカを数匹交ぜ約30匹とトップクラスだった。男性は同3時半ごろと早めのスタート。というのも、15日の釣行では同4時前から釣れだしたから。15日は約20匹のマメイカを釣った。

 男性は使用感がULより軟らかい、トラウトロッドなどをつなぎ合わせた7フィート6インチ程度の自作のロッドを持参。イカの繊細なアタックでもティップに反応が出やすいロッドで愛用しているという。メインラインはPE0.6号。フロロカーボンリーダーは1.5号。エギはピンクの1.5号、アシストリグのスッテはケイムラグリーンをセレクトした。

 取材当日は同5時ごろから5、6m沖で一気に釣れだした。群れがやや薄いため、イカ同士のエサに対する競争意識が薄く、当たりはかなり小さかったよう。それでも男性は「イカを寄せる」と言うより、「イカがアタックしてきた時のロッドやライン動きが見やすいように」との理由で投光器を使用。そのお陰でわずかな当たりも見逃さず、釣果を伸ばした。アクションについては、仕掛けをタナ3mまでフォールした後、シェイキングしながらロッドを徐々に立てて再びタナまでフォール。この動作を手前まで繰り返した。。

 翌日、同港のマメイカに詳しい常連に話を聞くと「秋のマメイカは春の産卵期よりも回遊性が高く、港内を動き回っている。港町埠頭や海岸町船だまりもチェックすると良い」と教えてくれた。
(本紙・金沢・賢治)