ソウハチを多点掛けする岡田さん
ソウハチ93匹を釣った岡田さんのクーラーボックス

 19日、シーズンを迎えた厚真町浜厚真沖のソウハチは仕掛けの種類で釣果に差が出た。

 午前5時半ごろ、乗船者7人を乗せた遊漁船が苫小牧市勇払マリーナを出港。40分ほどで前日にソウハチが好調だったという苫小牧沖に到着したが濁りがきつく、さらに魚影も薄くさっぱり。そのためすぐに移動し同8時過ぎからは厚真町浜厚真沖の水深60m付近で釣りを再開した。

 帯広市の岡田基さん(53)はここも濁りがきつかったので、仕掛けは17号のサバ皮オーロラフラッシャー6本バリサビキを選択。ソウハチ釣りと言えばピンクフラーシャーサビキが一般的だが白系を選んだのは「経験上、濁りがあるときはピンクよりも白系によく釣れることが多いから」だという。

 この読みは見事的中。V字カットした塩エビ粉締めの紅イカをハリに付けて指示ダナの15〜20m付近へ仕掛けを垂らすと、開始当初からコンスタントにソウハチが釣れた。3匹同時を主体に、多いときは5匹同時に釣れることもあった。型も良く、30〜35cmの良型を主体に45cmの大型も交じった。同10時ごろまでは好調に釣れ、その後は1、2匹ずつにペースダウン。加えて風も強くなってきたため、同11時ごろに沖上がりした。

 岡田さんの最終的な釣果は手のひら級〜45cmほどが93匹で、ピンクフラッシャー仕掛けの人は40〜50匹の人が多かったという。
(本紙・坂井 宏彰)

【 ワンポイント 】

 岡田さんは当たりの強さでどの位置のハリにソウハチが掛かっているか判断しているそう。激しく引くときは上のハリに掛かっていることが多く、そんなときは1㍍ほどゆっくりとリールを巻いて仕掛けを上げるといいそう。逆に当たりが小さいときは下のハリに掛かっていることが多く、ゆっくりとサオ先を下げてタナを合わせるといいそうだ。