せたな町瀬棚港で10月19日、サケが全体で15匹ほど上がる好漁となった。

 海が荒れていた午前8時20分ごろ、船揚げ場右横岸壁にいた森町の男性(53)がウキルアー釣りでコンディションのいいサケを釣っていた。同6時ごろのスタート。ルアーはグリーンピンク45gのスプーン。タコベイトはピンク。エビ粉塩ソウダガツオをハリに付けて10時、11時方向へ20mほど投げスローリトリーブ。時折、4、5匹程度の群れが見えたのでその進行方向を狙い同6時40分ごろに銀ピカで63cmの雌をキャッチ。ウロコが剥がれ落ちるフレッシュな1匹だった。男性によればこの岸壁では他に2匹上がったという。

 一方、同8時40分ごろに訪れた旧フェリーターミナル前岸壁では函館市の男性が75cmの雌と69cmの雄を射止めていた。この人は会社の同僚と同6時ごろからキャストを開始した。ウキルアーのウキ下は2m。55gブルピンのスプーンにピンク系のタコベイト。エサは紅イカとニンニク塩ソウダガツオの相掛けだった。開始早々に近くの釣り人にサケが釣れて期待が高まったが、周りも含めてノーヒット。それでも粘り、同7時15分からのわずか15分ほどで前記のサケをキャッチした。

 現地で聞き込みをした結果、他に蝋燭岩(ろうそくいわ)前岸壁で3匹、巡視船横岸壁で6匹のサケが上がったようだ。

(本紙・坂井 宏彰)

◆ ワンポイント ◆
港内の一部には立ち入り制限区域があるので、釣りをする場合は現地で確認した上でサオを出して欲しい。また、漁業者の妨げにならないように十分注意すること。

旧フェリー埠頭でサケを釣った函館市の男性(左)と同僚
森町の男性が釣った好コンディションのサケ