3月22日、寿都町の政泊平盤でホッケの爆釣劇があった。

 午後2時半ごろ、釣りを終えた恵庭市の男性ら3人組が各自ホッケを約150匹釣っていた。3人は午前5時前、一番乗りで磯場に降りた。いち早く群れを寄せるために、アミエビブロックと粉末コマセのミックスマキエを足元にまくも、同7時までは1、2匹の貧果で意気消沈。

 しかし継続的なマキエが実を結び、同7時過ぎから急激に群れが寄り、足元を魚影で黒く染めた。ここからは納竿の午後1時まで見える魚が入れ食い。チヌバリにエビ粉バナメイエビやオキアミを付けたウキ釣り、グリーンスキン3~6本バリのサビキ釣り、ジグサビキ釣り、どの釣り方でもヒットした。ただ、サビキやジグサビキの場合は複数匹が同時に掛かるシーンも多くあり、サオが心配になるほど大きく曲がったという。硬めでパワーのあるサケ用ロッドなどが適しているようだ。

 3人は「先週は小型が大半。でも今日は35~40cmぞろいで赤ボッケも多く見られた」と語り、爆釣に大満足。ただ「3ケタのホッケを持って傾斜を上がるのだけは骨が折れる重労働だった」と嬉しい悲鳴を上げていた。
(本紙・金沢 賢治)

●ワンポイント
 前述の3人は群れが寄るまでは各自が1分に1回程度ひしゃくでマキエをまいた。また、なぜかマグロの付けエサにだけは全く食い付いてこなかったという。

脂乗り抜群の通称「赤ボッケ」
ホッケの爆釣劇があった政泊平盤。奥に見えるのは寿都灯台