5日、大樹町生花(せいか)海岸の通称生花苗(おいかまない)漁場でサケが好調に上がった。

同海岸は同町生花苗沼前から豊頃町湧洞浜の手前まで続くサーフで、この旧漁場は沼の東側に位置する。午前10時半ごろに訪れると20組以上がのんびりと投げ釣りを楽しんでいた。

釣り人に話を聞いていると、サオを曲げてサケと対峙(たいじ)する人を発見。上がったのは67cmで銀ピカの雌だった。釣り上げた音更町の男性が生き生きと詳細を語ってくれた。

男性は4時ごろ入釣。6本の投げザオに白フロートの胴突き1本バリ仕掛けをセット。ムツバリ22号に2号の黒タコベイトとエビ粉塩ソウダガツオを付けた。「今日のように波が穏やかな時は小さいフロートに実績がある」と話す彼のフロートは5cmで短かった。キャストは40~50m。アカハラの多い中、見事本命を射止めた。

釣り場にいた5人に話を聞いたところ、全体では10匹ほど上がったよう。時合はなく、ヒットは散発だった。地元常連によると、先週よりも釣果はかなり落ちたが、今後も10匹前後で推移するのでは、とのこと。シーズンは10月半ばまで続く。
(本紙・金沢 賢治)

取材中に音更町の男性がキャッチした銀ピカの雌ザケ