群れを追いかけて釣ったマイワシと筆者

 11日、小平町鬼鹿漁港でマイワシが入れ食いで釣れた。

 午後3時半に同港を訪れると、サビキ釣りの入釣者はいなかった。しかし、港内右の船だまりの右隅でマイワシの群れを発見したため、急きょ自分でサオを出してみることにした。群れが遊漁船と岸壁の間の1・5㍍ほどの隙間に集まっていたため、約6フィートの短いアジングロッドをセレクト。ケイムラスキン5号6本バリサビキを足元にゆっくりと下ろし、群れの中を上下させ誘うと、1投目から24㌢と22㌢がダブルでヒット。サオ先が柔らかいのでダブルの引きがなんとも痛快だ。見えている魚が入れ食いでヒットし、その大半が20㌢級。最大は26㌢あった。

 だが7、8分の入れ食いの後、群れはこつぜんと姿を消した。開始してすぐにアミエビのマキエをまいたが、魚はエサを無視して素通りしたことを考えると、マキエによる集魚は難しそう。そこで群れを探し歩くことに。すると今度は北防波堤と第1突堤の基部の隅や第2突堤右側基部の隅に群れを発見。港内各所で入れ食いで釣れては群れが去り、再び群れを探す、といった感じで気まぐれな群れを追いかけ、正味40分で40匹のマイワシをキープした。

 釣れたイワシは様子を見に来た地元の男性にプレゼント。この男性は「最近、港に群れが出入りしている。1度食べたが、脂乗りも良くおいしい」とのことだった。
(本紙・金沢 賢治)