岩内港のサクラマスが本格化の様相を呈している。4月19日、全体で2ケタのサクラマスがルアーマンの手によって上げられていた。

 午後1時ごろ、サクラマス狙いと思われる10人以上のアングラーでにぎわう東外防波堤基部付近の広場に休憩中だった札幌市の富田伸雄さん(72)がいた。「サクラマスは大型主体に全体で10匹前後は釣れたと思う」と言う富田さん自身も60cm、推定3kgの大型を射止め、ほくほく顔だった。

 富田さんは知人2人と午前5時ごろから同防波堤基部付近の外海側に入釣。タックルは9フィートMクラス、メインラインPE1.5号、ナイロンリーダー4号。ルアーは14cmのグリーン系のシンキングミノーをセレクト。同5時半ごろ、知人の1人が全体で3匹目となる52cmのサクラマスをキャッチ。富田さんにバイトが来たのはその30分後で、50mキャストしてゆったりとしたジャーク&フォールで表層中心に反応をうかがうと20m先でヒット。左右に疾走したため口切れしないように気を付けながら魚をいなし、時間をかけて弱らせて足元まで寄せ、知人のタモ入れで見事キャッチに成功した。

 富田さんらは地元アングラーから「最近は午前5時40分ごろに釣れ出すことが多い」と聞いていたが、まさにドンピシャのタイミングで釣れた1匹となった。
(本紙・金沢 賢治)

推定3kgの大物サクラマスを射止めた富田さん
ヒットルアーはグリーン系シンキングミノー