紅染めの鶏のささ身でヤリイカを釣った奥成さん
テーラ仕掛けに針金で巻かれた紅染の鶏のささ身

 函館港海洋センター前の岸壁で5月26日、まずまずのサイズのヤリイカが釣れていた。

 強い風が吹いていた午後7時15分ごろ、岸壁中間部の海でのんやりと光るウキが漂っていた。ウキ仕掛けを投げ込んでいたのは地元の奥成正人さんで、開始30分足らずでヤリイカを2匹釣っていた。

 奥成さんの仕掛けはMサイズのテーラ。テーラが1段ではばらしが多いため2段とし、エサの鶏のささ身を針金で巻いて留めた。エサは食紅で赤く染められていたが、こうすると釣果がいいのだという。ウキ下は、1本のサオは1.8m、もう一方は2.5m取っていた。5mほど投げて当たりを待つと約10分後、両方のタナで1匹ずつヤリイカがヒット。どちらも胴長20㌢ほどの抱卵物だった。その後、仕掛けがひどく絡んだためエギングに変更し、同型を2匹追加して同8時半前に終了した。岸壁右端にいた釣り人もエギングやウキで6、7匹をキープしており、粘ればまだ釣れそうな雰囲気だった。

 今季、同港のヤリイカは数釣りの情報があり、海岸町船だまり、港町埠頭、シーポート(迷惑駐車に注意)など各所で日により多い人で30〜50匹上がっているようだ。
(本紙・金沢 賢治)