12日、石狩市厚田川河口海岸は右海岸に入るか、左海岸に入るかで釣果が分かれた。
現地に到着した午前7時時半、射止めたサケを車に積み込む札幌市の吉田与志光(よしみつ)さん(67)がいた。吉田さんの入釣は同5時すぎで、川の流れ出しから20m左へ離れた海岸に釣り座を構えたそう。釣り方はウキルアー釣りで、スプーンはブルー/シルバーの40g。タコベイトは赤で、フックにニンニク塩ソウダガツオを付けた。タナは50cmと浅くした。
波打ち際の推進が浅いため、数mほど沖に立ち込んでからフルキャスト。遠投で当たりを待った。サケは夜明け間もない同6時過ぎから当たりが出始め、80mほど投げてスローリトリーブでバイトを待った吉田さんにも、コツコツと当たりがくる。
ロッドを立てて合わせてフッキングすると、確かな魚の生命反応が伝わった。暴れる魚をいなして浜にずり上げたランディング。釣れたのは79cmとまずまずのサイズの雄ザケだった。ヒットしたのはかけ上がりがある20mほど沖だったという。
その後、ちらちらと魚影は見えたが当たりはなく、サオを畳んだ。この日、吉田さんがいた左海岸に比べて右海岸は不調だったようで、「自分の釣った1匹を含め全体で12〜13匹釣れました。右海岸では2、3匹しか釣れなかったようです」とのことだった。
(札幌・三木田 久史)