高台に建つ上ノ国町の道の駅・上ノ国もんじゅの眼下にあることから、「もんじゅ下」の通称で知られる岩場で2月25日、サクラマスを5匹釣ったアングラーに出会った。
恵庭市の竹原滉太さん(27)は同日早朝、同町大安在海岸へ向かったが、あまりの混雑ぶりに入釣を断念。直近の釣行で実績のあったもんじゅ下へ車を走らせた。午前6時ごろ、道の駅裏の岩場に到着。前日に筆者が51cmを釣った右側は先行者がいたため荒根の左に陣取り、30gイワシカラーのジグを投げた。
だが開始から2時間半もの間、釣れっぱなしだったのはホッケで、本命のサクラマスは反応なし。他のルアーマンは諦めたのか大量のホッケを抱えて続々と去り、竹原さんただ一人が釣り場に残された同8時半ごろ、千載一遇のチャンスが訪れる。
それまで強かった風がピタリとやみ、おまけに目の前にナブラが出現したのだ。ジグを投げるとすかさずドン!と衝撃がくる。釣れたのはサクラマス。ある意味「奇跡」と呼べるわずか30分の間に、5匹を釣る離れ業を演じた竹原さん。その後は再びホッケの猛攻に遭遇し同11時ごろサオを畳んだ。
(苫小牧・長谷川 浩二)
【上ノ国町】もんじゅ下でナブラ発生でサクラマス連発