7日、苫小牧東港のフェンス前でサクラマスがぽつぽつ上がった。
午前9時前、帰り支度途中だった恵庭市の小泉智明さん(26)に声を掛けると、「ワームでサクラがヒットしました」との返事が返ってきた。小泉さんは午前5時前にフェンス右側に入釣。当初はジグスプーンなどを投げたが8時までは反応なし。しびれを切らした小泉さんは、「支笏湖で使ったらトラウトのチェイスがあった」というワームを試してみることに。
矢尻型7gのジグヘッドにセットしたのは64mmの黒系のシャッドワーム。テールをカットしたのは、小魚が暴れているような激しく不規則な動きになるからだという。20mキャストした1投目、中層までワームを沈めてロッドをしゃくると、突然強烈な当たりがくる。慌てて合わせてゆっくりと寄せ、岸壁に上げたのは37cmとやや小ぶりな本命だった。
小泉さんは「ルアーマンが多く、ルアーに警戒しだした時に、ワームを使ったのが良かったのかも」と言い、してやったりという感じだった。当日、取材時までに上がったのは全体で4匹。今季、やや遅れ気味だったサクラマスがじわりと上昇した印象だ。
(本紙・金沢 賢治)