夕まづめのワンチャンスを見事ものにした地元の鈴木さん
釧路地方で定番の段差2本バリ仕掛けで当たりを待つ

 今季は釧路西港のサケが好調。8月25日は第2埠頭左側面全体で2ケタ釣果が上がった。

 午後6時前、左側面の岸壁に到着。中間部に垂らし釣りをする人が見え、声をかけようとした瞬間だった。突如サオが弓なりになり、激しいファイトが始まった。数分かけ、辛くもタモに収まったのは70㌢弱の雌。釣り上げた釧路市の鈴木博雅さん(65)は興奮気味だった。

 同5時過ぎに入釣したばかりの鈴木さん。使ったのは7・2㍍3号の磯ザオで、ミチ糸に三つまたサルカンを結び、そこから30㌢と80㌢のハリスを伸ばした。釧路地方定番の段差式2本バリ仕掛けだ。タコベイトはピンクやブルー。エサは塩ニンニクソウダガツオで、3・5㍍と4㍍のタナを狙った。「わずかにサオが動いたので合わせを入れた」というからサオ先を注視している必要がありそうだ。

 実は早朝も同じ岸壁でサケを1匹ゲットし、いったん帰宅したという。そのサケも雌。「今年は雌ばかり釣れてうれしいです」と笑った。早朝の釣りを終えるまでに同岸壁全体では15匹ほどが上がり、大半は先端部寄りでヒットしたそうだ。
(本紙・金沢 賢治)

■ワンポイント
 第2埠頭の左側面基部は漁業関係者が作業する場合があるので入釣は控えること。第1、2埠頭間、第1埠頭右側面などでも釣れているので、無理な割り込みは控えること。