伊藤さん夫婦が釣ったニシンの一部
ニシンが絶好調だった旧フェリー埠頭左の岸壁

 11月25日、開幕して間もない羽幌港のニシンが300匹以上の爆釣となった。

 午後4時ごろ、旧フェリー埠頭の左の岸壁に札幌市の伊藤紀康さん(52)、久子さん(44)夫婦がいた。「厚岸漁港での釣りの帰りにふらりと羽幌港へ立ち寄りました」と何気なく、さらりと話す2人。地元の常連がニシンをコンスタントに釣るのを目撃し、常連の右側で釣ることにしたという。

 釣り開始は同1時ごろ。紀康さんが4.5m、久子さんが3.6mの磯ザオを使用し、共に5号のピンクスキンサビキ6本バリを付けて海中へ投入。するとものの数秒でヒットがあって以降、上層でダブル、トリプル連発の入れ食い状態に。群れが離れる様子がみじんもなかったため、マキエの用意はしおてあったがまったく使用しなかったのだとか。取材時には20〜25cmが2人合わせて約300匹の大漁となっていた。

 今時季のニシンは小ぶりだが、例年これから30㌢級の良型が期待できる。
(石狩・佐々木 徹)

●ワンポイント
 取材当日はニシンの活性が非常に高く、マキエなしでも釣れたが、通常はマキエを使って魚を寄せてから釣るのがスタンダード。釣りが終わったら、岸壁に飛び散ったマキエやニシンのうろこを海水できれいに洗い流そう。