日高町富浜漁港で12月14日午後4時から15日朝にかけて、札幌市の斉藤嘉和さん(67)がシーズン終盤のカジカを10匹釣る爆釣劇を演じた。

 14日の日高地方は一帯がしけて海が荒れた。入釣場しのは港内に限られ、斉藤さんは北防波堤先端から10m手前の港内側で4本のサオを出した。

 仕掛けは17号胴突き2本バリ。サオ2本にはコマセロケットを装着してイカゴロコマセを詰めた。エサは塩締めのアカハラとソウダガツオを用意した。

 50~60m投げて当たりを待つと午後10時過ぎ、ようやく1匹目がヒット。これで勢いに乗った斉藤さんは、同11時から翌15日午前5時までに6匹ものカジカを追加した。

 いつものパターンだとカジカは朝に釣れることは少ないが、この日は午前7~8時半になんと4匹も釣れ、累計は25~40cmが10匹に達した。

 斉藤さんは「朝にこんなに釣れたのは初めてだ」と驚きを隠せず、本人にとっては青天の霹靂といえる出来事だったようだ。

 斉藤さんいわく、この時季に2ケタ釣れることも大変珍しく、今季の好調ぶりがうかがえた。
(本紙・金沢 賢治)

◆ワンポイント◆
今回よく釣れたエサはアカハラ。仕掛けはコマセロケット付きに好反応を示した。また、エサやコマセはケチらず、当たりなくても最低30分に1回は付け替え、詰め替えを行ったそうだ。

斉藤さんはカジカの爆釣劇に驚きを隠せなかった
日が昇ってから4匹も釣れたカジカ