資源豊富な根魚をはじめ、ダイナミックな船釣りが楽しめる豊頃町大津沖で14日、大津漁港の本紙情報協力船第8栄福丸(伊東利一船長)に乗船した6人がマダラやヤナギノマイを好漁した。

午前4時半前に出港した船は1時間ほどで水深110〜115mに到着。ヤナギノマイやマダラを狙ったが潮が速く、オマツリが多発するなど苦戦した。そんな悪条件でも、同沖への年間釣行回数30回を誇る大ベテラン、浦幌町の郷幹治さん(67)にとってはどこ吹く風だった。

郷さんはヤナギノマイ用に、ソイバリ17号にシルバーやケイムラブルーの飾り、ピンクの羽根を付けた自作のバルーン仕掛け7本バリを使用。これで30〜40cm級のヤナギノマイを20匹以上ゲットした。ヤナギノマイで40cmは特大だ。

マダラは1kgのシャクリ棒を半分に切って500gに軽量化。短く、軽くすることで海水の抵抗を減らし、しゃくっていても疲れないという。そんな工夫もあり、50〜80cmのマダラを14、15匹上げ、両魚種ともにサオ頭になった。

伊東船長によると、「今日は潮が速く釣果は普段の半分だが、マダラはこれから上向き。ヤナギノマイは8月中旬まで狙える」とのこと。船釣りの醍醐味を味わいたいなら、ぜひ一度同沖でサオを出してみてはどうだろう。
(札幌・三木田 久史)

マダラ、ヤナギノマイを好漁した郷さん